ふなこしてつや ホームページ
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静かな時間を共に過ごせる絵を描きたいと思います。
やわらかな空気を作る絵を描きたいと思います。 穏やかな気持ちになる絵を描きたいと思います。 そんなふうに思う様になったのは、つい最近のこと。 自分の絵の中に静けさや癒しを意識しはじめたのは、つい最近のこと。 以前は、ただ気持ちのいい絵が描けたらと、 できるだけ見る人を意識しないで、 自分の中の深い深いところにあるたくさんの想いを、 絵というかたちにできたらと、 そんなことばかり考えていた様に思います。 生まれた絵が、どう人と向き合っていくのかなんて、 絵を通して、自分がどう人と向き合い関係していくのかなんて、 少しも考えていなかった様に思います。 描く、ということは、 ただ自分と向き合うこと、 そんなふうに考えていたと思います。 いつの間にか、 よほど気持ちが動かなければ描くこともなく、 ただ流れのままに停滞し、 自分の生み出したものたちの声を聞く耳も遠く、 見えないものを見る目はかすみ、 いつか忘れたものたちにも気付かず、 ただ流されるままに沈黙し、 無くしてゆく自分を ただ見ている日々がありました。 やっぱり、苦しかったのだと、 今にして思います。 自分しか見えないというのは、 自分だけしか見ないということは、 とても苦しいものでした。 ある時、しまいこんだ絵を並べて眺めていたら、 すっと、気持ちが楽になるような、 心がいやされてゆくような感覚が降りてきました。 自分の絵が癒し系だと言われてもよくわからなかったのですが、 この時はっきりと、癒されてゆく自分を見たとおもいます。 それは、絵の中にたくさんの思い出と共に、 たくさんの自分を支えてくれた家族や、友達や、絵を見てくれた人達を 感じたからだと思います。 いい作品を作ろうと思うなら、孤独の中に身を置かなくてはならないと 思い込んでいた自分に気づきました。 そんなことを考えていた自分の絵が、 たくさんの人に支えられて生まれてきたものなのだと、 自分はこんなにも幸せな絵描きであったのだと、 並べた絵を眺めながら思ったのでした。 今でも、誰かを癒したいと思って絵を描いているわけではありません。 ただ、静かな時間を共に過ごせる絵になるといいと想いながら、 僕の絵が、 誰かの気持にやさしく寄り添うように、 たいせつな時間、 その人の生活の傍らにある、 あたりまえの絵になることを願っています。
by tetsuyafunakoshi
| 2008-11-03 09:59
| 静かな日々
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